日本人男性が陥りがちな国際結婚の勘違い|タイ女性との結婚を安く考えないこと

タイ女性との国際結婚に興味を持つ日本人男性の中には、どこかで「海外の女性との結婚は、日本よりも条件がゆるくて、コストも安いのではないか」と考えている方もいるかもしれません。

けれど、この考え方は今の時代にはかなり危ういものです。昔の感覚のまま東南アジアを見てしまうと、現実とのズレが大きくなります。特に金銭感覚の部分は、最初にしっかり整理しておかないと、恋愛も結婚も思った方向には進みにくくなります。

日本は島国、海外は陸続きという違い

海外では、国と国が陸続きでつながっている地域が多くあります。人の移動も文化の交流も自然に起こりやすく、国際結婚も日本より身近なものとして存在してきました。何世代にもわたって文化や血が交わることは、特別なことではありません。

一方で日本は島国です。もちろん近年は外国人労働者や観光客、日本で働く海外の方々も増えていますが、それでも日常生活の中で国際的な接点が当たり前というほどではありません。都心部や観光地では目立っても、普通の住宅街やベッドタウンでは、まだそこまで多くないと感じる方もいるでしょう。

そのため、日本人男性の中には海外や国際結婚に対する感覚が、どうしても実体験よりもネット情報に寄りがちになる部分があります。

ネットで知る海外と、実際に住む海外は違う

今はネットでいくらでも情報が得られる時代です。海外の物価、恋愛事情、国際結婚の話も簡単に見つかります。ただし、現地の本当の空気感や、生活して初めて分かる感覚までは、ネットだけでは見えません。

東南アジア、特にタイに対して、「まだ発展途上国だから安い」「日本より下の生活水準だろう」と思っている人がいるなら、それはかなり古いイメージかもしれません。

今のタイは大きく変わっています。多少の不便さはもちろんありますが、それは生活の中で慣れていく部分でもあり、単純に劣っているという話ではありません。

日本の便利さは特殊で、タイの暮らしにはタイの合理性がある

日本は細かい部分まで行き届いた国です。電車のダイヤがほとんど乱れない、時間通りが当たり前、設備が整っている。これは冷静に見ると、かなり特殊で高い水準です。

タイではそこまで厳密ではない場面もあります。けれど、それをただ遅れていると見るのは少し違います。生活の前提が違うだけです。

たとえばバスタブがない、シャワー中心、風呂とトイレが一体型という住環境も、日本の感覚では不便に見えるかもしれませんが、暑い国では何度もシャワーを浴びる生活スタイルの方が合理的でもあります。半袖短パン、サンダルで過ごすような気候では、日本の「きっちり分ける暮らし方」が必ずしも最適とは限りません。

郷に入っては郷に従う、というほど大げさではなくても、「そういうものだ」と慣れていく柔らかさは必要です。

円安と物価上昇で、昔の「日本人優位」はかなり薄れている

ここで一番大事なのが、お金に対するアップデートです。今のタイは、昔のように「日本人なら圧倒的に有利」という時代ではありません。

円は弱くなり、バーツは強くなり、タイの物価も年々上がっています。昔の感覚で「タイは安いから、多少お金を使っても大丈夫」と思っていると、現地でかなり違和感を覚えるはずです。

日本人というだけで結婚市場で圧勝できる時代ではありません。タイの人たちは日本に対して良い印象を持っていても、それだけで一人の女性が結婚を決めるわけではありません。

ここを勘違いすると、国際結婚そのものを読み違えます。

タイ女性は「安く結婚できる相手」ではない

ここはかなり大事なところですが、タイ女性との結婚を「日本より安く済む結婚」と考えるのは大きな間違いです。

相手は一人の女性です。タイ人だから、日本より条件を下げてくれるとか、日本に住まわせてあげるだけで十分だとか、そういう感覚はかなり危険です。

タイの方たちは自国に誇りを持っています。タイの生活を愛している人も多く、日本に住ませてあげることがそのまま価値になるわけではありません。むしろ「一緒にいたい」と思わせる人間性の方が、よほど大切です。

愛情をお金で表現する文化は確かにある

一方で、現実的な話をすれば、お金を使うことが愛情表現の一つになる文化はあります。奢る、プレゼントをする、帰りの交通費を気遣う。そうした行動は、世界共通で分かりやすい好意の示し方です。

これはタイでも同じです。しっかりお金を使える、相手のために出せる。そのこと自体が、余裕や誠実さとして見られることもあります。

ただし問題は、その使い方です。

高級店や洗練された街並みが広がる夜のバンコク

今のバンコクは、昔のイメージだけでは語れないほど洗練されています。高級モールやブランドショップが並ぶ街並みを見れば、タイがすでに豊かさを持つ都市国家的な一面を持っていることはすぐに分かります。

だからこそ、相手を見る目も大切になります。本当に一緒に生活を作りたいのか、それともブランドや華やかさを中心に価値を置いているのか。きらびやかな環境の中にいる相手ほど、見極めは丁寧にした方がいいでしょう。

見栄でお金を使うと、それが平均になる

若い女性、華やかな女性、理想の高い相手を求めるなら、現実としてかなりお金がかかる場面もあるでしょう。これはもう綺麗ごとではなく、現実の問題です。

ただし、ここで気をつけるべきなのは、一時的な背伸びがその後の平均になるということです。

最初だけ豪華な食事、高いプレゼント、派手な遊び方をしていれば、それがその関係の基準になります。結婚したから終わり、ではありません。むしろ、その水準が結婚後の当たり前になっていく可能性があります。

だからこそ、無理をしたお金の使い方は危険です。愛情を見せることと、見栄で散財することは違います。

自分のポジションを知ることが、結局いちばん大事

結局のところ、国際結婚で大切なのは、自分が今どんなポジションにいるのかを理解することです。

日本では難しいと感じる出会いが、海外では少し有利になることはあります。これは現実です。日本よりは、若い女性と出会える可能性も確かにあります。

ただし、それが自分の理想をそのまま叶えてくれるという意味ではありません。モデルのような女性、極端に若い女性、完璧な条件を求めるなら、当然そこには相応の現実がついてきます。

夢を見ることは悪くありません。けれど、夢だけでは結婚は続きません。

相手のことをよく見ること。自分の立ち位置も知ること。お金の使い方を設計すること。そして、「タイ女性だから何とかなる」という雑な考えを捨てること。

そのあたりをきちんとアップデートできた男性のほうが、結果的に国際結婚の可能性を広げていけるのだと思います。

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