不倫人生相談

不倫から次のステージへ進むとき|好きだけでは越えられない現実

夜の街で少し距離を置いて立つ日本人の男女

不倫から次のステージへ進むとき|好きだけでは越えられない現実

不倫という関係は、感情だけで見れば、とても強く結びついているように感じることがあります。

お互いに思い合っている。会いたい気持ちが強い。今の関係では足りない、一緒になりたいと思う。そうした感情は、きれいごとではなく本物なのだと思います。

ただ、不倫という関係には、どうしても現実がついてきます。

いくらお互いが強く思い合っていたとしても、片方、あるいは両方に家庭があるなら、その関係を次の段階へ進めるためには、今ある生活を一度清算しなければならないからです。

好きという気持ちだけでは進めない

不倫関係の中では、どうしても感情が先に立ちやすくなります。

一緒にいたい。もっと近くにいたい。今の関係を終わらせて、本当の意味で隣にいたい。そう思うことは自然な流れかもしれません。

けれど、実際に「一緒になる」という話になったとき、避けて通れないのが離婚という現実です。

家庭がある人がその関係を終わらせるということは、ただ気持ちを決めれば済む話ではありません。夫婦関係の整理、お金の問題、住まいのこと、子どものこと、場合によっては仕事や周囲への影響まで出てきます。

つまり、次のステージに進むということは、恋愛の続きではなく、現実の再編に近いのです。

離婚は想像以上にエネルギーを使う

離婚というのは、思っている以上にエネルギーを使います。

別れると決めた人であっても、実際にその手続きを進める中で、精神的にかなり削られることがあります。どれだけ夫婦仲が悪かったとしても、長く一緒に過ごした関係を終わらせるというのは、それだけ重いことです。

話し合いでまとまればまだいいのですが、調停や裁判に発展するケースもあります。そうなれば時間はさらにかかりますし、感情的な疲れも大きくなります。

その過程で、お相手の雰囲気が変わることもあるでしょう。元気がなくなることもあるでしょうし、余裕がなくなって、以前より冷たく感じることもあるかもしれません。

でもそれは、あなたへの気持ちがなくなったというより、今まさに大きな負荷の中にいるからということも少なくないのだと思います。

お金の問題は、思っている以上に大きい

不倫関係から次へ進むとき、気持ちだけでは済まないのが金銭面です。

財産分与、慰謝料、養育費、住居の整理、住宅ローン。状況によっては、かなり大きなお金が動きます。今までお相手に抱いていた印象が、そこで少し変わることもあるかもしれません。

たとえば、今までは余裕があるように見えていた人が、離婚後はそうではなくなることもあります。自由に使えるお金が減る。精神的な余裕も減る。すると、これまでの恋愛の空気とは違う現実が見えてきます。

ここで大事なのは、その変化を「こんな人じゃなかった」と切り捨てないことです。むしろ、そこが現実の顔なのかもしれません。

書類や鍵、小さな持ち物が置かれた家庭のテーブルの風景
恋愛の先にあるのは、感情だけでは整理できない現実

相手の落ちた時期を受け止められるか

次のステージに進むとき、実はとても大事なのは、お相手の「落ちた時期」を受け止められるかどうかです。

不倫関係の中では、お互いにいい時間だけを切り取って会っていたこともあるでしょう。限られた時間の中で、気持ちが高まりやすい関係でもあったかもしれません。

でも、離婚という過程を経たあとは、そういうきれいな時間ばかりではいられません。

疲れている。元気がない。考えることが多い。子どものことが心に引っかかる。失ったものの大きさにあとから気づく。そういう時期は、どうしても出てくるものです。

その時に、「せっかく一緒になれたのになぜ楽しそうじゃないのだろう」と感じることもあるかもしれません。

けれど、それは不自然なことではありません。大きな決断をした人間が受けるダメージとして、むしろ自然な流れでもあります。

だからこそ、そのバイオリズムの落ちた状態も含めて相手を見られるかどうかが、とても大切になってきます。

一緒になることが、必ずしもゴールではない

不倫関係の中では、「一緒になれたら幸せになれる」と思いやすいものです。

もちろん、そうなることもあるでしょう。けれど、一緒になった瞬間にすべてが解決するわけではありません。そこから先は、普通の恋愛ではなく、現実の生活が始まります。

今までの関係とは違う形で、お互いの弱さや疲れや不満も見えてくるかもしれません。

だから、不倫から次へ進むことを考えるなら、「一緒になれたら終わり」ではなく、「一緒になってから始まるものまで見ておく」ことが大事なのだと思います。

覚悟が必要なのは、別れる側だけではない

離婚をして今の家庭を終わらせる側には、もちろん大きな覚悟が必要です。

でも実は、その相手を待つ側、受け止める側にも覚悟が必要です。

以前のような関係ではなくなるかもしれないこと。気持ちに波が出ること。お金や時間や精神面で、思っていたより厳しい現実が出てくること。それらを知った上で、それでも一緒にいたいと思えるかどうか。

そこが見えていないまま進むと、後になって「こんなはずじゃなかった」と苦しくなりやすいのだと思います。

最後に

不倫という関係には、感情の強さがあります。だからこそ、その先を考えたくなるのも自然なことです。

でも、次のステージへ進むということは、ただ恋愛が深まることではありません。そこには、離婚という大きな現実、失うもの、削られる心、変わってしまう生活があります。

それでも進みたいと思うなら、必要なのは勢いだけではなく、現実を見る力と覚悟です。

好きという気持ちは大切です。けれど、その気持ちを本当に形にしたいなら、相手の弱った時期も、変わってしまう生活も、全部含めて見ていく必要があります。

不倫から先へ進むというのは、きれいな夢の延長ではなく、現実を引き受けることなのだと思います。

良天星|人生相談
良天星|感情に寄り添いながら、現実を整える人生相談

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