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両親との向き合い方|分かり合えなくても距離を整えながら関係は続けていける

両親との距離感に悩む日本人の大人の子どもと家族の関係を表現したアイキャッチ画像

両親との向き合い方|分かり合えなくても距離を整えながら関係は続けていける

両親との関係というのは、とても近いようでいて、とても難しいものでもあります。

他人ならある程度距離を取れることでも、親となるとそう簡単にはいきません。子どもの頃からの関係があるからこそ、言葉ひとつで深く傷ついたり、些細な一言が長く心に残ったりすることもあります。感謝もあるけれど苦しさもある。嫌いになりきれないけれど、近づきすぎるとしんどい。そういう複雑な気持ちを抱えている人も少なくないのではないでしょうか。

両親との向き合い方に、きれいな正解はないのかなと思います。

ですが一つ言えるのは、無理に完全に分かり合おうとしなくてもいいということです。関係を切るか、我慢して全部合わせるか、その二択だけではありません。距離を整えながら関係を続けるという向き合い方も、十分にあっていいのだと思います。

親だからといって、全部分かり合えるわけではない

両親との関係で苦しくなりやすい理由の一つは、親子なのだから分かり合えるはず、という思い込みがどこかにあるからかもしれません。

でも実際には、親と子は別の人間です。生きてきた時代も違えば、価値観も違います。考え方、常識、言葉の使い方、感情の表し方、その全部が同じとは限りません。

親からすれば良かれと思って言っていることが、子どもには重く感じることもあります。子どもからすればただ気持ちを分かってほしいだけなのに、親は正論や経験談で返してくることもあります。そこで、どうして分かってくれないのだろうと苦しくなることもあるでしょう。

ですが、親だから全部通じるはずだと考えすぎると、かえってしんどくなってしまいます。分かり合える部分があれば十分で、分かり合えない部分があるのも自然なのかなと思います。

感謝と苦しさは同時にあっていい

両親との関係が苦しいと感じる人ほど、自分を責めてしまうことがあります。

育ててもらったのに、こんなふうに思ってはいけないのではないか。感謝しなければいけないのに、どうしてしんどいのだろう。そうやって、自分の気持ちを否定してしまうこともあるかもしれません。

でも、感謝していることと、苦しいことは別に矛盾しないのだと思います。

育ててもらったことに感謝していても、傷ついた経験があることはあります。大切に思っていても、言われた言葉がつらかったこともあるでしょう。ありがたい存在であることと、一緒にいると疲れることは、同時にあってもおかしくないのです。

だから、両親に対して複雑な気持ちを持つ自分を責めなくていいのかなと思います。気持ちは白か黒かではありません。好きと苦しい、感謝と距離を置きたい、その両方があるのがむしろ自然なのかもしれません。

向き合うとは、全部受け止めることではない

両親とちゃんと向き合わなければいけない、と感じている人もいるかもしれません。

ですが、向き合うというのは、相手の言葉や価値観を全部受け止めることではないのかなと思います。

何を言われても我慢することが向き合うことではありません。全部を理解しようと無理をすることでもありません。向き合うというのは、自分がどこまでなら関われるか、自分の心が壊れない距離はどれくらいかを知ることでもあるのではないでしょうか。

親だからこそ近づきすぎてしまうことがあります。期待してしまうこともあります。ですが、しんどい時は少し離れる、全部答えなくてもいい、話題を選ぶ、会う時間を短くする、そういった調整も立派な向き合い方なのだと思います。

変えようとしすぎると苦しくなる

両親との関係でつらくなりやすいのは、どこかで相手に変わってほしいと願ってしまう時かもしれません。

もう少し優しくなってほしい。昔のことを認めてほしい。こちらの気持ちを理解してほしい。そう願うのは自然ですし、間違っているわけではありません。

ですが、現実には、親世代の考え方や性格はそう簡単には変わらないことも多いです。

こちらがいくら丁寧に伝えても、思うような反応が返ってこないこともあります。そこに何度も期待しては傷ついてしまうと、心はどんどん疲れていきます。

だからこそ、親を変えようとすることより、自分の関わり方を変える方が現実的な場合があります。期待の量を少し減らす。求めるものを絞る。全部を分かってもらおうとしない。その方が心はずっと楽になることもあるのではないでしょうか。

距離を取ることは冷たさではなく調整

両親と少し距離を置きたいと思った時、罪悪感を持つ人もいます。

でも、距離を取ることは冷たいことではなく、調整なのかなと思います。

毎日連絡を取るのがしんどいなら頻度を減らす。帰省の回数を見直す。会う時間を短くする。深い話題を避ける。そういった工夫は、関係を壊すためではなく、むしろ続けるための知恵でもあります。

近すぎると摩擦が起きる関係もあります。少し離れている方が優しくなれることもあります。だから、距離を取ることをすぐに悪いことだと思わなくていいのではないでしょうか。

無理なく関われる距離感を見つけることが、結果として長く関係を続ける助けになることもあります。

親との距離感について静かに考える日本人の大人を表現した中盤写真
無理に分かり合おうとせず、自分が苦しくならない距離感を見つけることも大切です。

自分の人生を親の評価で決めすぎない

大人になっても、どこかで両親の評価に縛られてしまうことがあります。

認められたい、否定されたくない、がっかりさせたくない。そういう気持ちはとても深いところに残りやすいものです。だからこそ、親の一言が必要以上に重く響くこともあります。

ですが、どこかで、自分の人生は自分のものだと切り分けていくことも大切なのかなと思います。

親がどう思うかと、自分がどう生きたいかは、必ずしも同じではありません。もちろん親の意見を参考にするのは悪いことではありませんが、それだけで自分の進む道を決めてしまうと、あとで苦しくなることもあります。

両親との向き合い方を考える時は、親をどうするかだけではなく、自分がどう生きるかも同時に大事なのだと思います。

最後に

両親との向き合い方に、完璧な正解はありません。

分かり合える家族もあれば、距離を調整しながら続いていく家族もあります。感謝しながらも苦しさを感じることもあれば、大切に思いながらも少し離れた方がいい関係もあります。

大事なのは、親だからといって全部を我慢しなくていいということです。そして、全部を切るしかないわけでもないということです。

分かり合えない部分があってもいい。少し距離を取ってもいい。期待しすぎず、でも必要なところでは関わる。そういう不完全な向き合い方でも、十分に意味があるのではないかなと思います。

両親との関係で悩んだ時は、まず自分の心が無理をしすぎていないかを見てあげてください。相手を変えることよりも、自分が壊れない距離感を見つけること。その方が、長い目で見て穏やかな関係につながっていくのかもしれません。

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