不倫人生相談

不倫という関係をどう受け止めるか|未来を急ぎすぎない愛の見つめ方

夜の街で惹かれ合いながらも複雑な想いを抱える日本人の男女

不倫という関係をどう受け止めるか|未来を急ぎすぎない愛の見つめ方

不倫という関係は、やはり簡単に言い切れない難しさがあります。

結論から言えば、きれいごとだけでは進めない関係です。けれど、その始まり自体は案外とても単純なのかなとも思います。立場とか、環境とか、事情とか、そういうものをいったん抜きにして、ただその相手に惹かれてしまった。気づいたら心が動いていた。そこが不倫の始まりなのではないかなと思います。

だからこそ、この関係には独特の熱があります。

会える時はうれしい。会えない時は苦しい。普通の恋愛なら当たり前にできることができない。自由がない。だからこそ、短い時間でも濃くなりやすいし、一緒にいる時間がとても特別に感じられる。そういう刹那的な美しさは、たしかにあるのだと思います。

不倫が持つ非日常の強さ

不倫というものには、どこか非日常の強さがあります。

いろいろなしがらみがあるからこそ、普通の恋愛にはない緊張感が生まれる。会えること自体が特別になる。少し大げさな言い方かもしれませんが、どこか中毒性に近いものがあるのかもしれません。

胸が苦しくなる。会いたくてたまらなくなる。たった一通の連絡で気持ちが揺さぶられる。そういう感情の振れ幅の大きさは、不倫という関係の本質の一つなのかなと思います。

そして人は、ときにその強い感情を「本物だ」と感じます。

それは間違いではないと思います。実際に、そこで生まれている想いは軽いものではないでしょうし、遊びでは済まない深さを持っている場合もあると思います。

一つ先に進みたいと思った時に現れる現実

ただ、その関係から一つ先へ進みたいと思った時、急に現実が重くのしかかってきます。

そこには家族があり、お金があり、生活があり、住む場所があり、積み上げてきたものがあります。若い頃なら勢いで飛び込めることもあるかもしれません。でも、ある程度年齢を重ねると、捨てることの重さや、その後の現実的な苦労が見えてしまう。そうなると、気持ちだけで突き進むというのはなかなか難しくなります。

今の時代、すべてを捨てて二人でやり直そう、そう簡単に言える状況ではないと思います。仕事を失うかもしれない。生活水準も変わるかもしれない。周りも傷つくかもしれない。そこまで含めて背負う覚悟となると、心が折れてしまうのも無理はありません。

だから、不倫は「好きだから一緒になればいい」という単純な話にはなりにくいのです。

不倫の原点に戻ってみる

そう考えた時に、一度この関係の原点に戻ってみるのも一つなのかなと思います。

なぜ惹かれたのか。なぜこの人といると心が動くのか。なぜこの時間がこんなにも大切なのか。その原点を見つめ直すことです。

そこで見えてくるのは、「未来を変えること」よりも、「一緒にいる時間そのもの」が大事だという感覚かもしれません。

一緒にいる時間を楽しむ。会えた時にちゃんと向き合う。本当の自分を見せる。心を少しずつ開いていく。そういう時間にできるのであれば、それもまた一つの関係の持ち方なのかなと思います。

不倫というと、どうしても先のことを考えたくなります。いつか一緒になれるのか。いつまでこのままなのか。未来はあるのか。そういうことばかり考え始めると、関係そのものが苦しくなっていきます。

でも、今ある時間を大事にするという見方もあるのではないでしょうか。

静かな夜に限られた時間を大切に過ごす日本人の男女
未来を急ぎすぎず、今ある時間の温度を感じるという向き合い方もある

日常になった時に見えるものもある

ここで少し冷静に考えておきたいことがあります。

それは、今の関係が美しく見えるのは、不倫という形だから成り立っている部分もあるかもしれないということです。

会う時間が限られている。いいところを見せやすい。お互いに少し背伸びをしている。かっこよくいたい。優しくしたい。そういう空気の中で会っているからこそ、関係がより美しく見えている可能性はあります。

もしその関係が日常になったらどうなるのか。そこは一度考えてみてもいいと思います。

毎日一緒にいるようになった時に、今は見えていない部分が見えてくるかもしれません。生活の癖、考え方の違い、余裕のなさ、現実的な問題。そういうものが積み重なった時、思っていたのと違うと感じることも、決してゼロではないと思います。

だから、未来を美化しすぎないことはとても大事です。

深く考えすぎると苦しくなることもある

もちろん、深く考えること自体が悪いわけではありません。

相手を思うことは愛情ですし、未来を考えるのも自然なことです。ただ、それがあまりにも強くなってしまうと、自分で自分を苦しめてしまうことがあります。

一緒の未来を描きすぎる。叶わないかもしれない未来に執着しすぎる。そうすると、今ある時間まで苦しくなってしまいます。

だからこそ、一度立ち止まることは必要です。

これは何なのか。この関係に自分は何を求めているのか。相手を本当に愛しているのか。それとも、自分の寂しさや非日常に惹かれているのか。そういうことを静かに考えてみる時間は無駄ではありません。

一緒にいる時間を大事にするという考え方

不倫関係に正解はないと思います。

進む人もいれば、立ち止まる人もいる。終わらせる人もいれば、そのままの距離を選ぶ人もいる。だから一つの答えにまとめることはできません。

ただ、一つ言えるのは、一緒にいる時間を大事にするという考え方は、案外と大切なのではないかなということです。

未来を急ぎすぎない。全部を決めようとしない。ただ、会えた時にちゃんと向き合う。そこに嘘を重ねすぎず、無理に夢を膨らませすぎず、その時間をしっかり感じる。それができるなら、この関係を必要以上に壊さずに済むこともあるのかもしれません。

最後に

不倫というものは、やはり難しい関係です。

純粋に惹かれて始まったとしても、その先には現実があり、責任があり、簡単には越えられない壁があります。だからこそ、苦しいし、切ないし、それでもどこか美しく感じてしまうのだと思います。

でも、その美しさに飲み込まれすぎないことも大事です。

未来を急ぎすぎない。美化しすぎない。今ある時間をちゃんと見る。そして、一つ進んだ先が本当に自分の望むものなのかを冷静に見つめる。その視点を持っておくことが、この関係の中で自分を守ることにもつながるのではないかなと思います。

不倫の原点は、相手に惹かれたことです。だからこそ、その原点を見失わずに、一緒にいる時間を大事にする。そういう向き合い方も、一つの愛の形なのかもしれません。

良天星|人生相談
良天星|感情に寄り添いながら、現実を整える人生相談

この記事も読まれています

復縁したい気持ちはなぜ消えないのか──心に残る“本当の理由”

良天星

仕事がしんどくなったとき、心の奥で静かに起きていること

良天星

夢の職業に就いたのに苦しい理由|理想と現実のギャップとの向き合い方

良天星

結婚率が下がる時代に考えたいこと|それでも結婚する意味はあるのか

良天星

結婚が難しくなった理由|条件が増えた時代に大切な「余白」とは

良天星

友人関係がしんどくなったとき、心の奥で静かに起きていること

良天星

コメントを残す