4月から遠距離恋愛を始める二人へ|会えない時間を重くしすぎないこと
4月というのは、日本では新しい区切りの季節です。
進学、就職、異動、引っ越しなど、環境の変化がとても起こりやすい時期です。その中で、恋人同士だった二人が、4月をきっかけに遠距離恋愛になるということも少なくありません。
遠距離恋愛というのは、やはり一言で言えばなかなか難しいものです。
会いたい時に会えない。ちょっとした誤解があっても、すぐに会って空気を戻すことができない。LINEや電話で気持ちを伝え合うことはできても、文字だけでは伝わりきらないこともある。そういった積み重ねが、じわじわと二人の関係に影響してくることはあるのかなと思います。
特に最初の頃は、お互いに不安も強いと思います。ちゃんと続けられるのかな、相手の気持ちは離れていかないかな、向こうに新しい出会いがあったらどうしよう、そういったことを考えるのは自然なことです。
会えない時間が長いほど、気持ちは揺れやすい
遠距離恋愛が難しい理由の一つは、やはり会えない時間が長いことです。
最初は毎日連絡を取って、今日こんなことがあった、仕事でこうだった、学校でこうだった、そんなふうにやり取りを続けることが多いと思います。でも、だんだんそれが定期連絡のようになってくることがあります。
もちろん、それ自体が悪いわけではありません。けれど、どうしても日常の繰り返しになってくると、どこかで「どうせ会えないし」という気持ちが心の奥に出てきてしまうことがあります。
会いたいのに会えない。その時間が長くなればなるほど、恋愛の楽しさよりも、会えない寂しさの方が強くなってしまうこともあります。そして、その寂しさが積もると、少しずつネガティブな考え方に変わっていくことがあるのだと思います。
遠距離恋愛では信頼が土台になる
だからこそ、遠距離恋愛で一番大事なのは、相手を信頼することです。
結局、離れている以上、相手の毎日を全部見ることはできません。どこで何をしているのか、誰といるのか、細かく把握することは不可能です。そこを全部確認しようとすると、関係はどんどん苦しくなっていきます。
お互いがお互いの生活をちゃんと生きる。その上で、楽しいことがあったら連絡する。悲しいことがあったら話す。会えないからこそ、連絡を義務のようにするのではなく、心が動いた時にちゃんとつながる。そういう関係の方が、遠距離恋愛は比較的続きやすいのかなと思います。
もちろん、不安がゼロになるわけではありません。でも、不安があるたびに相手を縛る方向へ行ってしまうと、二人の関係はだんだん重くなってしまいます。
ネガティブな確認ばかりしないこと
遠距離恋愛では、どうしても不安が出てきます。
新しい場所で新しい異性と出会うかもしれない。飲み会があるかもしれない。仕事や学校の中で誰かと親しくなるかもしれない。そういう想像をしてしまうことはあると思います。
ただ、その不安をそのまま相手にぶつけ続けると、関係は少しずつ苦しくなっていきます。
なんでそこに行くの。なんで異性がいる場に行くの。誰といたの。そういう確認が増えると、相手はだんだん「話しても楽しくない」「またその話か」と感じてしまうことがあります。
恋愛は、本来安心できる場所のはずです。でも、やり取りをするたびに責められるような空気になってしまうと、その時間自体がしんどくなります。
だから、まずは相手を信じること。そして、全部を報告させるのではなく、ある程度の自由度を持たせてあげることも大事なのかなと思います。

全部を言わない優しさもある
遠距離恋愛では、何でも正直に全部話すことが正しいように思われがちです。
でも、場合によっては全部をそのまま伝えないことが優しさになることもあります。
たとえば、飲みの場に異性がいたとか、たまたまそういう席になったとか、仕事上そういう場面があったとか、そういうことをいちいち細かく伝えることで、相手の不安をわざわざ刺激してしまうこともあります。
もちろん、嘘をついていいという話ではありません。ただ、相手を不必要に苦しめるだけの情報まで全部抱えさせる必要があるのか、そこは少し考えてもいいのかなと思います。
最後は、相手の倫理観や道徳観を信じるしかありません。もし相手がその信頼を平気で裏切る人なら、その時にまた自分が考えればいい。最初から疑い続けるより、その方が関係としては健全です。
若い時の遠距離恋愛ほど時間が長く感じやすい
若い時の遠距離恋愛は、特に苦しいと感じやすいのかなと思います。
時間がとても長く感じるからです。次に会えるまでが遠い。1週間も1か月も、とても長く感じる。だからこそ、会えない時間に気持ちが沈みやすくなります。
逆に、ある程度年齢を重ねると、時間の流れは少し早く感じやすくなります。仕事をしていたらあっという間に1週間が過ぎる、気づけば次に会える日が来る、そういう感覚も出てきます。
これは不思議なものですが、同じ1週間でも、年齢や生活によって体感は変わってきます。だから、若い頃の遠距離恋愛の方が、より苦しさを感じやすいのかもしれません。
一人の時間があることを悪いものにしない
遠距離恋愛をしていると、相手が自分の知らない時間を過ごしていることに不安を持ちやすくなります。
でも、人はどんなに好きな相手であっても、一人の時間を必要とすることがあります。少し離れたいとか、自由が欲しいとか、そういう感覚は決して悪いものではありません。
むしろ、ずっと一緒にいれば、それはそれでまた別の苦しさが出てくることもあります。
だから、遠距離恋愛の中では、一人の時間があること自体を悪いものにしないことも大事です。相手が自分の時間を過ごすことを、すぐに気持ちが離れたと結びつけない。その余白があると、関係は少し軽くなります。
ポジティブなコミュニケーションを増やす
遠距離恋愛では、やり取りの内容も大事です。
会えない、寂しい、不安、いつ会えるの、そういう話ばかりになると、お互いの気持ちは少しずつ重たくなっていきます。もちろん、そういう本音を伝えること自体は悪くありません。でも、そればかりになると、連絡そのものが義務のようになってしまうことがあります。
だからこそ、遠距離恋愛ではポジティブなコミュニケーションを意識した方がいいのかなと思います。
今日こういう楽しいことがあった。こんなおいしいものを食べた。こんなことを思い出した。会えない話ばかりではなく、今の生活の中で感じた温かいことや、少し笑えることを共有していく。そうすると、会えない時間もただ寂しいだけのものではなくなっていきます。
最後に
4月から遠距離恋愛を始める二人にとって、一番大事なのは、相手を信頼することと、自分の生活をちゃんと持つことなのかなと思います。
会えない時間が長いからこそ、不安も出るし、寂しさも強くなります。でも、その気持ちに引っ張られすぎると、せっかくの関係が重たくなってしまいます。
だから、依存しすぎない。相手の生活を全部支配しようとしない。ネガティブな確認ばかりしない。そして、会えた時を楽しみにしながら、今ある自分の時間も大事にしていく。
遠距離恋愛は確かに難しいです。でも、難しいからこそ、信頼と余白を持てる二人は強いのだと思います。4月という新しいスタートの中で、会えない時間まで苦しみにしすぎず、少し軽やかに関係を育てていけたらいいのではないかなと思います。
