不倫で悩む人へ|答えを急がなくても、いつか二つの選択に向き合う時が来る
不倫という関係の中にいると、気持ちはとても揺れます。
会えた時は嬉しい。言葉を交わせた時は救われる。自分のことをわかってもらえたような気がする。そういった感情は、とても本物なのだと思います。
ですがその一方で、このままでいいのだろうか、どうしたらいいのだろうか、そう悩み続ける人も少なくありません。不倫の苦しさというのは、好きなのに素直に進めないこと、気持ちがあるのに簡単に形にできないこと、その曖昧さの中で心が揺れ続けることにあるのかなと思います。
そしてこの関係は、いつかどこかで、二つの選択に向き合わなければならない時が来ることがあります。
今回は、不倫で悩んでいる人に向けて、答えを急がなくてもいいけれど、いつかは選ばなければならない時が来るということ、そしてどちらを選んでも傷つきやすいのが不倫なのだということについて書いていきたいと思います。
答えをすぐ出せないのは、気持ちが本物だから
不倫の中で苦しんでいる人に対して、周りは簡単に答えを求めることがあります。
別れた方がいい、やめた方がいい、進むなら進めばいい。外から見れば、そうした言葉は簡単に出てきます。
ですが、実際にその関係の中にいる本人にとっては、そんなに単純ではないことが多いのかなと思います。
なぜなら、そこで動いている感情はとても生々しくて、簡単に切り分けられるものではないからです。好きという気持ちもある。会いたい気持ちもある。救われている感覚もある。けれど、苦しさもある。不安もある。このままでいいのかという迷いもある。
だから、すぐに答えが出せないのは、弱いからでも、ずるいからでもなく、それだけ気持ちが本物だからということもあるのだと思います。
不倫は曖昧でいられる時間が長い関係でもある
不倫という関係は、ある意味では曖昧でいられる時間が長い関係でもあります。
好きという気持ちはある。会うこともある。言葉も交わす。けれど、はっきりとした形にはならない。未来の話をすることもあれば、しないこともある。近いようでいて、決定的には重ならない。その曖昧さの中で関係が続いていくことがあります。
そしてその曖昧さは、ときに心地よくもあります。
なぜなら、答えを出さなくて済むからです。現実を全部動かさなくても、気持ちだけを持ち続けることができるからです。関係に名前をつけきらないままでも、そこに救いを感じることがあるからです。
ですが、どれだけ曖昧なままでいたいと思っても、時間がたつほど、その状態に心が耐えられなくなることがあります。会うたびに期待してしまう。会えないたびに苦しくなる。未来を聞きたくなる。そうやって、いつか曖昧ではいられなくなってくることがあるのです。
いつか選ぶのは、大きく分けて二つの方向
不倫の中で最終的に向き合う選択は、大きく分けると二つなのかなと思います。
一つは、この関係を終わらせる、もしくは今の形のまま深めないと決めることです。気持ちがあっても、ここで止める。苦しくても引く。これ以上先に進まないと決める。そういう選択です。
もう一つは、この関係を今より現実に近づけようとすることです。曖昧なままではいられないと向き合い、どこかで今ある関係を壊してでも、新しい形を選ぶ方向に進むことです。
もちろん現実はもっと複雑ですし、そんなにきれいに二つに分かれるわけではありません。ですが、心の中では、結局どちらかに近い方向を考えるようになることが多いのかなと思います。
このまま終わらせるのか。それとも、このままでは終われないとして現実を動かすのか。不倫の苦しさは、この二つの間で揺れ続けることにもあるのだと思います。
どちらを選んでも、傷つきやすいのが不倫
そして苦しいのは、どちらを選んでも傷つきやすいことです。
終わらせる方を選べば、当然苦しいです。好きだった気持ちを手放さなければいけない。会えなくなるかもしれない。自分の中にあった特別な時間や心の居場所を失う感覚もあるでしょう。正しかったとしても、心は痛みます。
反対に、進める方を選んだとしても、それで必ず楽になるわけではありません。むしろ曖昧だったものを現実に変える時には、強い痛みが伴うことがあります。失うものが出てくることもあるでしょうし、自分が思っていたよりも感情が揺れることもあります。
だから不倫というのは、どちらを選んだとしても、無傷ではいられない関係なのかなと思います。
その意味では、不倫は最初からどこかに痛みを含んでいる関係なのかもしれません。

悩んでいる時は、まず自分が何を求めているのかを見る
どうすればいいのかわからない時、いきなり答えを出そうとすると余計に苦しくなることがあります。
そんな時は、まず自分が何を求めているのかを見ていくことが大切なのかなと思います。
この人そのものを求めているのか。それとも、理解されている感覚に救われているのか。寂しさを埋めたいのか。誰かに必要とされたいのか。今の生活では得られない心の温度を、この関係に求めているのか。
そこが少しずつ見えてくると、自分の苦しさの正体も見えやすくなります。
不倫で悩む時、人は相手のことばかり考えがちです。相手はどう思っているのか、相手はどうするつもりなのか、相手は何を選ぶのか。もちろんそれも大事ですが、それ以上に、自分が何にこんなに揺れているのかを知ることは、とても大切なのではないかなと思います。
答えを急がなくてもいい、でも止まったままで苦しみ続けなくていい
不倫に答えはありません。
誰かが正解を渡してくれるものでもありません。だから、今すぐ結論を出せなくてもいいのだと思います。気持ちの整理には時間がかかりますし、感情はそんなに簡単に片づくものではありません。
ですがその一方で、ずっと同じ場所で苦しみ続ける必要もないのかなと思います。
答えを急がなくていいということと、何も見ないまま時間だけを流すことは少し違います。今すぐ決めなくても、自分の気持ちを見つめることはできます。この関係が自分にとって何なのか、何を与え、何を削っているのかを考えることはできます。
そうやって少しずつ整理していくことが、いつか選ぶ時に自分を守ることにもつながるのではないでしょうか。
最後に
不倫で悩んでいる人にとって、一番つらいのは、好きなのに簡単には進めないことなのかもしれません。
答えをすぐ出せないのは、それだけ気持ちが本物だからでもあります。だから、自分を責めすぎなくていいと思います。
ただ、不倫という関係は、いつかどこかで二つの選択に向き合う時が来ることがあります。そして、そのどちらを選んでも、やはり傷つきやすいのが不倫なのだと思います。
終わらせても痛い。進めても痛い。その苦しさを含んでいるからこそ、この関係は簡単ではないのでしょう。
だからこそ、答えを急ぐのではなく、まずは自分の心が何を求めているのかを丁寧に見ていくこと。その時間が、いつか選ばなければならない時に、自分を支えるものになるのではないかなと思います。
